キャンプやハイキング中の焚き火が原因で山火事が多く発生しているのをあなたは知っていますか?

楽しい焚き火もやり方次第ではとても危険が高いものだということを認識しなければいけませんね。
そこで今回は、焚き火の危険性や初心者が知っておくべき最低限の注意点をご紹介していきます。
この記事を読むと、
- 焚き火をする時の注意点
- もしもの時の対処法
- 火事に発展させないための対策
などを知ることができます。
自分の焚き火が原因で大きな山林火災へと発展しないように、焚き火初心者の方はぜひ最後までご覧ください。
焚き火から山火事などの火災になる3つの原因!

まず初めに、焚き火から火災になる原因についてしっかり把握しておきましょう。
この原因がしっかりと把握できていれば、どのような予防をすればよいのか分かると思います。
ここでは3つの原因をご紹介していきます。
原因1:風が強い日の焚き火
まず原因の1つ目は、風が強い日の焚き火です。
風が強い日に焚き火をすることで、火が回りに飛びやすく、他のものに燃え移ってしまう可能性が高くなります。
風で炎が拡大すると、あっという間に大規模な山火事へと発展するので注意が必要です。
原因2:空気が乾燥している日の焚き火

原因の2つ目は空気が乾燥している日の焚き火です。
空気が乾燥していると、火が燃え移りやすくなります。
焚き火から発生した火の粉が枯れ葉や枯れ草に引火して火災になることが多いようです。
特に冬は乾燥しやすく火事が起きやすいため、焚き火に注意しましょう。
原因3:消火不十分
原因の3つ目は、不十分な消火です。
焚き火の後始末が不十分で、消えたと思った炭や薪が再び燃え始めて火災になることがあります。
確実に火が消えたことを確認してからキャンプサイトを後にしましょう!
焚き火をするときの5つの注意点!

焚き火に関する具体的な注意点は以下の通りです。
- 風が強い時は焚き火をしない
- 地面と上空に注意
- 消火確認を確実に行う
- 炭は決められた場所へ捨てる
- もしものときのための準備をする
焚き火をするという方は、この5つの注意点は必ず確認してください!
詳しいことは下記で1つずつ説明していきます。
注意点1:風が強い時は焚き火をしない
まず、注意点の1つ目は、風が強い時には絶対に焚き火をしないことです。
焚き火による火災の原因の一つに風が強い日の焚き火がありました。
なぜ風が強い日の焚き火がダメなのかと言うと、風が強いと焚き火の炎は風にあおられます。
その状況の中で火の粉が飛んだ場合に、少し離れた木々やテント・タープなどに引火して燃え広がってしまう可能性があります。
また、風が強いと延焼速度も速く、あっという間に燃え広がってしまい、大規模な火災へと発展しやすいです。
また、焚き火の周りに座って炎を楽しんでいる際に、風であおられた炎や火の粉が洋服に着火してしまうなどの可能性も考えられます。
これらの危険性があるため、どんなに焚き火をやりたくても、風の強い日は絶対に焚き火をしないようにしましょう。
注意点2:地面と上空に注意

2つ目は、地面と上空に注意することです。
特に冬の季節は注意しましょう。
なぜ冬なのかというと、空気の乾燥が関係しているからです。
冬は地面にたくさんの枯れ草や枯れ葉が積もっていますよね?
枯れ葉や枯れ草は火がつきやすく、火災へと発展する可能性が考えられます。
枯れ葉や枯れ草が地面にたくさん積もっている場合はそれらを全てどけてから焚き火をするようにしましょう。

我が家では焚き火シートを敷いてその上に焚き火台を置いています!
焚き火シートは便利ですが、これを引いたからと言って油断は禁物です!
また、焚き火をやる前に、上空に木の枝や葉っぱがないかをしっかりと確認しましょう。
もしも焚き火の真上に木が生えている場合は、焚き火をやることは避けましょう。
火の粉が飛んだ場合に、それらの木へ燃え広がる可能性が考えられ大変危険です。
焚き火をやるときは、地面の枯れ葉や枯れ草、それから上空に木々はないかを十分に確認してから焚き火をするようにしましょう。
注意点3:消火確認を確実に行う

注意点3つ目は、消火確認を確実に行うことです。
焚き火後の火の後始末が不十分で火災へ発展しているケースが多数報告されています。
炎が見えなくても、焚き火直後の炭や薪はかなり高温です。
そこへ風が吹き込んだ場合、再び燃え始めるということがあります。
そのため、火は確実に消火するようにしましょう。
キャンプでの消火方法は、
- 燃え残った炭や灰をバケツいっぱいにためた水の中に火ばさみで挟んで1つずつ水につける
- バケツの中に燃え残ったかすを入れる
- 火消し壺を使う
などの消火方法があります。

ちなみに我が家では火消し壺を使っています!
火消し壺で消火すると、炭や薪を再利用できるので、おすすめです!
火消し壺については別の記事で紹介しているので、気になる方はごらんください。
注意点4:炭は決められた場所へ捨てる

注意点4つ目は、炭は決められた場所へ捨ることです。
キャンプ場で焚き火をした後の、燃え残った炭や薪はしっかりと消火してから、炭捨て場があるキャンプ場はそこへ捨てましょう。
また、炭捨て場がないキャンプ場は、しっかりと消火した上で自宅へ持ち帰ってから捨てるようにしてください。

くれぐれも、土に埋めたり、その辺に放置したりしないようにしましょう!
ゴミを放置しないというキャンプ以外の最低限のルールやマナーですし、もしも炭が放置されたサイトを自分自身が使用すると考えたら、決していい気分ではありませんよね?
ですので、必ず決められた場所に捨てるようにしましょう。
また、放置した炭が消火できていなかった場合、それが原因で火災へと発展する可能性も十分に考えられるので絶対に炭は放置してはいけません。
注意点5:もしものときのための準備をする

そして最後5つ目の注意点は、もしもの時のために準備をすることです。
焚き火は火を取り扱うため、 注意を払っていても危険はつきものです。
そのため、
- 水をためたバケツ
- 携帯消火器
などを用意しておくとより安心です。
もしも焚き火中に何かに火が燃え移ってしまった場合は、初期消火がとても重要となってきます。
用意しておいた水や携帯消火器で、火を最小限の段階で消火するようにしましょう。
それでも火が消えなかった場合は、
- 周囲にいるキャンパーさんへ応援を要請
- キャンプ場の管理人さんや消防への連絡
などが即時に必要となってきます。
絶対にこのような事態を避けなければなりませんが、もしものときを考え、 事前に準備することがとても大切になってきます。
くれぐれも自分は大丈夫と過信をしないようにしましょう!

ちなみに我が家では、携帯用の消火器を持参して、 焚き火の最中は近くに置いています。
ホームセンターで800円ほどで売っており、意外と安いですよね。
また、コンパクトなので、キャンプに持っていくのにも便利です。
そして、キャンプで使用しないときは家のキッチンに置いておけば、家での初期消火にも使えます。
まとめ
今回は焚き火の危険性やキャンプ初心者が知っておくべき最低限の注意点をご紹介してきました。
焚き火から火事になる3つの原因
- 風が強い日の焚き火
- 空気が乾燥している日の焚き火
- 消火不十分
焚き火をするときの5つの注意点!
- 風が強い時は焚き火をしない
- 地面と上空に注意する
- 消火を確実に行う
- 炭は決められた場所へ捨てる
- もしものときのための準備をする
キャンプでの焚き火はとても楽しく、非日常の体験であり格別な時間となっています。
ただし、火を取り扱うため、危険をともなうことを決して忘れてはいけません。
危険を最小限に抑えてもしもの時は迅速な対応ができるように事前に準備をしておくことがとても重要だと思います。
最低限の注意点をしっかり守り、自分の焚き火が原因で火災へと発展しないように皆さんも注意しましょう!