キャンプは楽しい思い出を作れる素敵な活動ですが、怪我や事故に見舞われるリスクもあります。
- キャンプ中に事故に遭ったらどうしよう
- 応急処置の方法がわからない
- 事故を未然に防ぐにはどうすればいいの?
など、キャンプ初心者の方や経験者の方も、様々な不安を感じているのではないでしょうか。

私が実際にキャンプで体験したトラブルを元に、怪我や事故への対策について詳しく解説していきたいと思います!
キャンプを安全に楽しむためのヒントが満載ですので、ぜひ最後までお読みください。
キャンプ中の怪我・事故の特徴

キャンプは自然の中で過ごすため、日常生活とは異なるリスクが伴います。
キャンプ中に起こりやすい怪我や事故を挙げると
- 虫刺され
- 火傷
- 刃物による怪我
- はしゃぎ過ぎによる怪我
- 食中毒
- 急な病気
- ロープによる転倒
- 水難事故
などがあります。
それぞれの特徴や対策について詳しく解説していきたいと思います。
虫刺され

まず初めに紹介するのは虫刺さされへの対策です。
冬キャンプでは少ないですが、温かくなる時期、 夏や秋に多いのが虫刺されによる被害となります。
特に多いのは蚊やブヨです。

私も虫さされでひどい思いをしました。
ふくらはぎがパンパンに腫れ、一週間苦しんだ経験があります。
キャンプでは自然の中で過ごすので、虫刺されの対策というのは必ず実施をしておきましょう。
対策は以下となります。
- 長袖、長ズボンを着用する。
- 虫よけスプレーをこまめに体に吹き付けておく。
- 蚊やブヨの天敵であるオニヤンマの模型を付ける。
- 蚊取り線香などの虫よけ線香を炊く。
これらの対策をしておくと、虫刺されの被害を少なくできると思います。

山にはマダニも生息しています。
手首や足首からの侵入を防ぐために、袖口が絞れる長袖・長ズボンがおすすめです!
火傷

注意が必要な怪我の2つ目は火傷です。
キャンプでは焚き火はもちろん、お子さんと料理を楽しむこともあると思います。
焚き火の火を触ったら火傷をするのはもちろんですが、薪や炭がはぜた際に発生する火の粉にも注意が必要です。
焚き火が楽しくてつい近寄りすぎてしまって、火の粉が肌に落ち火傷をするといったこともあります。
焚き火の際は燃えにくい素材でできた長袖を着たり、火元に近づきすぎないことが必要です。

私も火の粉で軽いやけどをしたことがあります。
ポリエステルなど化学繊維は火の粉が燃え広がりますし、溶けた繊維で火傷を刷すので危険です。
焚き火の時は難燃性のコットン素材をおすすめします!
また、料理をする際は、お父さん、お母さんがしっかりと見守り、火傷をしないように注意をしておきましょう。
スキレットやダッチオーブンで料理をし、食事をとる際は、小さいお子さんにはそれらを触らせないように注意することも大切です。
もしも火傷をしてしまった場合は、患部をすぐに流水で冷やしてください。
この時、幹部に水を直接当てるのではなく、少しずらした位置から水を当て冷やすようにしましょう。
水ぶくれになってしまった時や、やけどの範囲が広い時は、清潔なガーゼやタオルを患部にあて、すぐに病院を受診してください。
刃物による怪我

3つ目は刃物による怪我です。
キャンプでは、料理の際に包丁を使うのはもちろんですが、薪割りの時にナイフやなたを使ったりもします。
もしもお子さんに刃物を使わせるときは、お父さん、お母さんが正しい持ち方を教え、一緒に取り扱うようにしましょう。
薪割りは一見簡単に見えますが、お子さんはとても難しく、そして危険な作業となります。
刃物の正しい持ち方を教えてあげるのは大切ですが、それとともにグローブを着用させるようにしましょう。

BBQに使う厚手のアルミホイルも要注意です!
私も1回それで指先を少し切りました。
軍手など手袋をして作業しましょう!
また、慣れないお子さんが薪割りをするときは、お父さん、お母さんが補助してください。
また、なるべく割れやすい、力を入れなくても簡単に割れるような薪を選んで、安全にできるよう配慮しましょう。
もしもナイフで手を切ってしまった場合は、浅い切り傷であれば、患部をよく洗い、きれいな布やガーゼを患部にあて、強く押さえて止血をし、絆創膏を貼っておきましょう。
すぐに止血できないような大きな切り傷の場合は、心臓より高い位置で切り傷を綺麗な布やガーゼで強く抑えて、すぐに病院を受診してください。
刃物をお子さんに触らせるときは、大きな事故につながらないように、お父さん、お母さんがしっかりと取り扱いを教えるようにすることが大切です。
はしゃぎ過ぎによる怪我

4つ目ははしゃぎすぎによる怪我です。
キャンプではいつも以上に子供たちのテンションが上がり、はしゃぎすぎてしまうことがあります。
そのような時に発生するのが転倒や転落といった事故です。
すり傷程度で済めばいいのですが、時には骨折などの大きな怪我につながることがあります。
キャンプ場は自然豊かな場所で、いつもと違った遊びができたり、とっても楽しいですが、そういった時に子どもたちは少し無理をしてしまいます。
あまりにテンションが上がりすぎているときは1度休憩をさせましょう。
高いところに上ったり、飛び降りたりして遊ぶ場合はお父さん、お母さんがそばについててあげるのも大事です。
もしも骨折をしてしまった場合は、骨折してしまった部分を動かさないように固定し、すぐに近隣の病院を受診してください。
キャンプはいつもと違うことができ、とっても楽しい時間と思い出になりますが、テンションの上がった子供たちを少し落ち着かせて怪我を防止するといったことも大切です。
また、子供だけで遊ばせるのではなくて、危険な遊びをしていないか、無理な遊びをしていないかを見守り、時には注意をすることも必要だと思います。
食中毒

5つ目は食中毒についてです。
特に夏場は食品の管理が大切となります。
クーラーボックス内の温度が上昇することによって、食材が傷むことで食中毒になる恐れがあります。
クーラーボックスに食材を入れておいても、クーラーボックスの取り扱いが悪かったり、基本的なことを知らないと、氷が想定より早く溶けます。
特に夏は外気温も上がり、夜も気温が高いままなので、クーラーボックス内の氷も溶けやすいです。
1泊2日の夏キャンプの場合、帰宅するまで氷を解かさないでいるのは、知識がないと難しいです。
氷が溶け始めてクーラーボックス内の温度が上昇する前に、新しい保冷剤や氷を購入して、十分に冷やすようにしておきましょう。
ちなみにクーラーボックスの選び方、取扱いに関しては別記事で詳しく紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
また、食中毒予防には食事の前や調理中の手洗いや消毒も効果的です。

うちの妻は食中毒のトラウマがあるので、消毒用のアルコールを常に持っていきます。
急な病気

6つ目は急な病気についてです。
とっても楽しいキャンプでも、急な病気には注意をしておきましょう。
夏であれば熱中症や脱水症状などに注意が必要となります。
熱中症は暑さ対策をしっかりしておくことや、こまめな水分補給をすることで予防できます。
そして、キャンプ中もお子さんの体調管理には十分な注意が必要です。
もしも発熱や嘔吐など、体調の変化がお子さんに見られた時は、キャンプを中止、撤退するといったことも大切だと思います。
ファミリーキャンプの場合はそういったこともあると想定しておくのも重要です。

ちなみに我が家も子供がキャンプ中に発熱して、夜に撤退したという経験があります。
元気がなかったので、熱を測ったら発熱していました。
救急セットの中に体温計を入れておくのも大事です。
発熱にすぐに気づき撤収したことで大事には至りませんでした。
ロープによる転倒

7つ目はロープによる転倒です。
テントやタープを設営する際にはロープを張りペグで固定しますが、そのロープが要注意となります。
キャンプ中、ロープの存在を忘れがちなんです。
そのため、ロープが足に引っかかり転ぶといった場面が大人も子供も必ずあります。
特に、お子さんの場合、テントやタープ付近を歩いていると、ロープが顔や首の高さにくることもあるのでかなり危険です。
そのため、ロープが必ず目に入るようにガーランドをロープに取り付けたり、ライトを取り付けたりなど工夫をしましょう。

ちなみに我が家ではガーランド以外にも風船をとりつけたりします。
子供の目に留まりやすいものを付けるのがおすすめです!
ガーランドを忘れた場合は、ロープ付近に荷物を置いて、わざと通れないようにするのもいいと思います。
ロープに引っ掛かり転倒すると、その先にはペグが打ってあったり、ポールがあったりと怪我をするリスクがとても高まるので、ロープに引っかからないような工夫をすることはとても大切です。

私もキャンプを始めた当初はよく引っかかってました。
勢いよく転ぶとホント痛いです。
子供だけじゃなく大人も危険なので、気を付けてください!
水難事故

8つ目は水難事故です。
川や湖、海辺でキャンプをする場合、水辺での事故にも注意が必要です。
泳ぎに自信がある人でも、急な水の流れや深さに対する認識不足から溺れることがあります。
キャンプ中の怪我や事故は、自然環境に慣れていないことや準備不足が原因となることが多いです。
お子さんの場合は目を離したすきに簡単におぼれてしまうこともあるので、必ず目を離さないようにしてください。
また、ライフジャケットなど、誤って深みにはまっても浮けるような装備を付けておくのも重要です。

私は川で流されかけてる人を一度目撃したことがあります。
川でBBQをして撤収しようと片づけていた時のことです。
40mくらい先の川の対岸に目をやると、大きな岩にしがみついてる人がいたのです。
対岸は水深が深く足が着きません。
岩も大きく、一人で岸に上がることもできず、流されまいと岩にしがみついている状態。
きっと上流から流されてきたのだと思います。
消防に連絡し、すぐに助けが来たので、事なきをえました。
私たちのグループが気づかなければ、その人はきっと流され、おぼれていただろうと思います。
川の怖さを改めて実感する経験となりました。
まとめ
キャンプは素晴らしい思い出を作る楽しい活動ですが、怪我や事故のリスクも伴います。
キャンプ初心者の方は、「事故に遭ったらどうしよう」「応急処置がわからない」「事故を未然に防ぐには?」など様々な不安を感じることでしょう。
この記事では、実際のキャンプ体験をもとに、よくあるトラブルへの対策を詳しく解説しました。
主なポイント
- 虫刺され対策
- 長袖、長ズボンの着用
- 虫よけスプレーの使用
- 蚊取り線香や虫よけ線香を炊く
- 火傷対策
- 焚き火の際は難燃性の服を着用
- 料理中の見守り
- 火傷時は流水で冷やす
- 刃物による怪我対策
- 正しい持ち方を教える
- グローブの着用
- 切り傷の応急処置
- はしゃぎ過ぎによる怪我防止
- 子供のテンションをコントロール
- 高いところや危険な遊びへの注意
- 食中毒対策
- クーラーボックスの適切な使用
- 調理前の手洗いと消毒
- 急な病気対策
- 熱中症予防のための水分補給
- 体調不良時の早めの撤退
- ロープによる転倒防止
- ロープに目立つマーカーを付ける
- 通れないように荷物を配置
- 水難事故防止
- 子供から目を離さない
- ライフジャケットの着用
これらの対策を参考にして、安全で楽しいキャンプを実現してください。
しっかりと準備をし、注意を怠らずに行動することで、思い出に残る素晴らしいキャンプ体験ができることを祈ってます。